コロナ

日本に住む外国人の内訳データ

新型コロナウィルスが出てきてから既に2年間を経ちました。マスコミでは最近外国人の新規入国の問題を取り上げていますが、果たしてコロナ禍に入ってから外国人がどれくらい減り、現時点でどれくらいの外国人が日本に滞在しているのか?また、その方たちはどのような活動を行っているのかに着目し、出入国在留管理庁のデータ(出典:【在留外国人統計(旧登録外国人統計)統計表】(入管庁ホームページ))を用いて見ていきたいと思います。

在留外国人はコロナ禍に入ってから減った?

出入国在留管理庁のデータによると2021年6月末時点で、在留外国人の総数は282万3,565人となっています。コロナ前は2012年から毎年増加で2019年12月は過去最高の293万人を記録しましたが、2020年からコロナの影響で在留人数が減少し始め、おおよそ11万人が日本から離れました。

2020年から11万人もの外国人が日本から離れましたが、現在在留資格認定書を持っているにもかかわらず、入国できていない人は40万人にも及ぼします。内訳を見ていくと、留学生15.2万人、技能実習生12.9万人と全体の7割を占めします。現在入国ができていない入国見込み者が入国をすれば在留外国人数は初めての300万人を超える見込みとなっています。

在留外国人はどこの国から来た?

在留外国人の282万人(2021年6月末時)の中で国別のランキングを見ていくと1位が中国の74万5,411人、2位がベトナムの45万46人、3位が韓国の41万6,389人、4位がフィリピンの27万7,341人、5位がブラジルの20万6,365人(以下省略)。また、大きい範囲で見ていくと、アジアが237万9,311人、ヨーロッパが7万3,286人、アフリカが1万8,371人、北米が6万9,250人、南米が26万9,898人、オセアニアが1万2,927人、無国籍が522人となっています。上記のデータから分かるようにアジア出身者が84%も占めており、圧倒的に人数が多いです。

在留外国人はどんなビザを持っている人が多いの?

また在留外国人は日本でどのような活動を行っているのかをビザ別で見ていきたいと思います。2021年6月末までのデータによると日本に住む外国人の一番多くは永住者(81万7,805人)です。その次に多いのは技能実習生(1号、2号、3号合わせて35万4,104人)です。それから、特別永住者(30万441人)、技術・人文知識・国際業務(28万3,259人)、留学生(22万7,844人)、定住者(19万9,288人)、家族滞在(19万10人)、日本人の配偶者(14万987人)、特定活動(11万2,382人)、永住者の配偶者(4万3,334人)以下省略だが、ここで特に注目したいのは特定技能者の人数です。特定技能は2020年6月時点で5,950人しかいなかったが、2021年の6月までに2万9,144まで増加しました。新規入国がなかなかできない中で、技能実習ビザや留学ビザから特定技能ビザに切り替えた方が多数いるとされています。また特定技能ビザ国別人数の内訳を見ると、6割弱の1万8,191人がベトナム人となっています。

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